【命のビザ】リトアニアの杉原千畝記念館を徹底解説!基本情報・アクセス方法、見どころ

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リトアニア観光のハイライトの一つで言えば、『命のビザ』で知られる多くのユダヤ人の命を救った杉原千畝さんの展示がされている杉原千畝記念館ではないでしょうか!!

杉原千畝さんを題材にした映画や本などを通じてリトアニアのことを知った人も多いはずだと思います!

今回はそんなリトアニアのカウナスにある杉原千畝記念館についての基本情報と共に館内についても徹底解説していきたいと思います!

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基本情報 【入場料・アクセス・営業時間】

杉原千畝ってどんな人?

杉原千畝さんは、1924-1947年 の間に日本の外交官として勤めていた人物で、
ちょうど第二次世界大戦が始まった、1939年に当時 ナチスドイツとソビエト連邦の間に位置していたリトアニアの都市 カウナスの在リトアニア総領事館の領事代理として家族と共に赴任することなりました。

その後『命のビザ』と呼ばれるきっかけになる、ナチスドイツによるユダヤ人に対する迫害・ジェノサイド(大量虐殺)を恐れてリトアニアに避難してきた多くのユダヤ人のために日本への滞在を許可するビザを自身を頼ってくる人を助ける信条にしたがって、戦争が激化して他国の大使館が閉鎖していく中、最後の最後までリトアニアでビザを必要としたユダヤ人のために発行し続けた人物です。

彼のビザによって救われたユダヤ人の数は6000人を超えると言われており、戦後は彼の功績を称えて日本、リトアニア、イスラエルを中心に記念館や勲章が送られ、同様に多くのユダヤ人の命を救ったことで有名な シンドラーにならって 『東洋のシンドラー』とも呼ばれています。

杉原千畝記念館について

杉原千畝記念館

リトアニアの第二の都市 カウナスにある杉原千畝記念館は、杉原千畝さんが日本の在リトアニア領事館として実際に住んでいた邸宅を博物館としてそのまま利用したものとなっており、当時と変わらない姿を残しています。

上の写真が正面入り口となっており、写真ではわかりにくいですが館内は1階と2階に分かれていて2階からの入場となります。 

チケットと一緒に貰えるパンフレット

入ってすぐの事務所でチケットが購入できるので、スタッフの方に料金を支払いましょう
※ 日本語を多少話せるスタッフの方もいますが、基本 英語となります。

入場料値段 (現金のみ)
大人5ユーロ
学生2,5 ユーロ
12歳以下無料


アクセス:カウナス駅から徒歩 25分 カウナスバスステーションから 徒歩 15分
所要時間 : 1時間
公式HP:https://www.sugiharahouse.com
住所:Vaižganto g. 30, 44229 Kaunas


営業時間:4月~10月
 月曜 ~ 金曜 10:00-17:00  土日 11:00-16:00
     11月~ 3月 月曜 ~ 金曜 11:00-15:00  土日休館

館内の見どころ・解説

館内は合計 10の部屋が1階と2階に分かれていて、下のように大まかに分けられます。

1階:お土産コーナー・執務室・杉原千畝に関する展示室

2階:映写室・リトアニアの歴史に関する展示

また、それぞれの部屋には名前が存在していて,こちらはパンフレットから確認することができます。

1F: ① お土産コーナー ② 杉原千畝と家族物語 ③ 生存者の物語 ④ 杉原千畝の執務室 ⑤ ツヴァルテンディクの部屋 ⑥ 企画展

2F : ⑦ 映写室 ⑧ 戦争難民の救済 ⑨ 1939年のヴィリニュスとクライペダ ⑩ カウナスでの外交官生活

今回は、この中から特に大事な部屋を三つピックアップしたので解説していきたいと思います!

① お土産コーナー (1F)

※ 支払いは現金のみとなります

この部屋では杉原千畝さんに関する商品を取り扱ったお土産コーナーが設置されており、ここだけでしか購入することができない素敵なお土産を購入することができます!

こちらのお土産コーナーでは、なんとユーロだけでなく日本円でも支払いが可能だそうです
値段のプレートを見ると確かにユーロと日本円の両方が表示されていますが、 1ユーロ=150円のレートといった感じで、ユーロでの支払いの方が安くすむのでそちらをおすすめします笑

館内のスタッフによると、上の写真にあるポストカードやピンバッチが人気な商品のようで、ポストカードにいたってはなんと1個 75円で購入できるようでとてもお買い得品なのでぜひ記念に購入されてはどうでしょうか!

④ 杉原千畝の執務室 (1F)

1階の左側奥にある部屋には、杉原千畝さんが実際に利用していた執務室を再現した部屋があります。

机の上には、杉原千畝さんがビザを発行したとされる実に2139人にもおよぶユダヤ人をまとめたリストが置かれていて、それらを見ると当時のユダヤの人の名前が実名で記載されており、彼らのためにこの机の上で腰と手を痛めてもビザを書くことをやめなかった杉原千畝さんの献身的な姿勢を振り返ることができます。

ほかにも机の上には自身と3人のお子さんの写真が置かれていて、ちょっとした裏話ですが4男である杉原 伸生(のぶき)さんは1968年にイスラエル外務省とユダヤ基金からの支援を受けて給付留学生として ヘブライ大学への留学に招待されるなどの交流もあったそう

また机の横には、メッセージを自由に書くことができるノートが置かれていています。

メッセージを見ると、杉原千畝記念館を訪れるためにはるばる日本からリトアニアに来られた方のコメントを多く確認することができます。

また日本語以外にも、英語、リトアニア語、ヘブライ語などの世界中から色んな人のメッセージが寄せられており、改めて杉原千畝さんが日本のみならず世界中から愛されている存在であることを知ることができます。

⑦ 映写室 (2F)

館内に入場すると、初めに杉原千畝さんに関する20分ほどのドキュメンタリーの映像を日本語の字幕付きで見ることができます。

映像では杉原千畝さんの具体的な活動だけでなく、杉原千畝さんに命を救われたユダヤ人の方達の実際のインタビュー映像や、どのようにしてリトアニアから日本を目指すようになったのかの経緯とその後についても詳細に語られています!

館内をまわる前には必ず視聴すべき内容が盛りだくさんのドキュメンタリーとなっているので必ず見ましょう!

閉館の危機?! 杉原千畝記念館の現状

来館客の約8割が日本人である杉原千畝記念館では,コロナのパンデミックが世界中で広まった2019年以降、急激な来館客の低下により経営が非常に困難な状況となり、閉館の危機を迎えています。

コロナ以前までは毎年二万人を超える人たちが訪れていたのに対し、ここ数年は2000人前後と以前の十分の一の数となっていて、リトアニア大使の方が各方面に向けて歴史的遺産の保護を求める書蘭を送ったり、杉原千畝さんの出身地である岐阜県の企業や団体から支援を受けてなんとか経営を保っている状態となっています。

コロナが落ち着いて少しずつ来客数の数は戻ってるそうですが、依然として厳しい状態であるらしいので、リトアニアに訪れる方はぜひ足を運んで力になって欲しいと願っております。

まとめ

いかがだったでしょうか、以上がリトアニアにある杉原千畝記念館に関するまとめでした!

私自身もリトアニアを知ったきっかけは杉原千畝さんのストーリーを聞いたのが始まりでした。

そして実際に、記念館を訪れて杉原千畝さんが実際に見たもの、聞いたもの、感じたことを同じように体験することができたのと同時に改めて、日本が世界に誇れる人物であることを再認識することができました!

リトアニアに来たら必ず訪れて欲しいスポットなので、ぜひ杉原千畝記念館にいきましょう!

それでは次回また Viso gero!!

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